コラム:温泉排熱利用って何? パート1 メリット・デメリットも解説!
温泉排熱利用ってご存じですか??
「温泉の排熱を使って空気を温めて暖房に使うんでしょ?」と、思われたかたが多いと思います。
実際は、冷房や給湯・融雪や植物の栽培にも利用できるんです!
今回は、そんな温泉排熱について解説していきたいと思います。
温泉排熱利用とは何か
温泉排熱利用とは、温泉の熱を空調や給湯などに有効活用することです。
温泉の熱は、地域固有の熱源として、化石燃料の使用量を削減し、地球温暖化対策や省エネに貢献するだけでなく、地域活性化にもつながる可能性があります。
温泉排熱利用の仕組みは、温泉の源泉や排湯を熱源として、ヒートポンプや熱交換器を用いて、温泉の熱を冷暖房や給湯に利用するものです。
また、イチゴや花などの栽培や融雪などにも利用できます。
温泉排熱利用のメリット
温泉排熱利用には、以下のようなメリットがあります。
【省エネ・コスト削減】
温泉熱は安定的かつ低コストで供給されるため、電気やガスなどの化石燃料を使うよりも省エネ・コスト削減になります。
また、ヒートポンプや熱交換器は高効率で動作するため、さらに省エネ・コスト削減になります。
【地球温暖化対策】
温泉熱は再生可能エネルギーであり、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しません。
そのため、地球温暖化対策に貢献します。
【地域活性化】
温泉熱を有効活用することで、地域の魅力や特色を高めることができます。
例えば、イチゴや花などの特産品を生産したり、融雪で道路や歩道を安全にしたりすることができます。
また、温泉施設や観光施設などで温泉熱を利用することで、お客さんを呼び込むことができます。
温泉排熱利用のデメリット
温泉排熱利用には、以下のようなデメリットがあります。
【温泉資源の枯渇】
温泉熱を利用することで、温泉の量や温度が低下する可能性があります。
そのため、温泉資源の枯渇を防ぐためには、適切な管理や調整が必要です。
例えば、源泉の還元や循環利用などを行うことができます。
【設備の導入・維持費】
温泉熱を利用するためには、ヒートポンプや熱交換器などの設備を導入する必要があります。
また、設備の故障や劣化を防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
そのため、設備の導入・維持費がかかります。
【法令・規制の遵守】
温泉熱を利用するためには、法令や規制に従う必要があります。
例えば、温泉法や建築基準法などがあります。そのため、温泉熱を利用する前には、関係機関に相談したり、許可や届出をしたりする必要があります。
まとめ
温泉排熱利用とは、温泉の熱を空調や給湯などに有効活用することです。
温泉熱は地域固有の熱源として、省エネ・コスト削減や地球温暖化対策や地域活性化に貢献する可能性があります。
しかし、温泉資源の枯渇や設備の導入・維持費や法令・規制の遵守なども考慮する必要があります。
温泉排熱利用を導入するためには、「温泉熱有効活用に関するガイドライン」などを参考にするとよいでしょう。
参照:環境省「温泉熱有効活用に関するガイドライン(PDF)」
https://www.env.go.jp/nature/onsen/pdf/guideline_1903.pdf
参照:環境省「温泉熱の有効活用について」
https://www.env.go.jp/nature/onsen/spa/spa_utilizing.html
次回は、温泉熱・温泉排熱の様々な利用方法をご紹介いたします!
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